小学生のころ、親指ほどの小さな瓶に入った、カラフルな星の形の砂や貝殻が入ったお土産をいただいた記憶がある。
瓶には[星の砂]とシールが貼ってあり、これは落ちてきたお星様のかけらなんだと本気で思っていた。

後に、この星の砂の正体は砂ではなく、微生物の殻ということを知った時少しだけがっかりした。
この星の砂を以前竹富島の浜でも探したことがある。
その時は悪天候で見つけられず、ここ西表島にもあると知って、宿泊先からレンタルサイクルを走らせ行ってみることに。

太陽を背にしゃがみこみ、両手で砂をすくい老眼鏡を取り出して見てみると…
え?!ある!
しかもこんなにたくさんすごい!!!
島の天然物は自然保護のためにお持ち帰りはできないけれど
手のひらにひとすくいして、星の形の砂を取り出して、またひとすくいを繰り返し、静かな波の音を聞きながら、幼い頃公園でお砂場遊びしたときのように時間を気にせず星砂探しに没頭した。


だって今日は、帰って夕食を作らなくてもいいし明日の食事の仕込みだってない、お風呂掃除しなくても綺麗なバスタブに浸かってバタッと眠れるんだから…
少し前「最近ね、星の形好きなの」と娘に話したとき「お母さん、占いで頭の中が小学生女子って出てたよね、当たってるね、笑」という会話をしたことを思い出し、あながち間違いでもなさそうだと思った。
星砂の浜は、7月から9月にかけて綺麗な天の川もみられる絶景スポットとなっていて、沖縄では夜空にきらめく「天の川」を「ティンヌカーラ(ティンガーラ)」と呼ぶ美しい言葉があります。
[〝ティン=天〟と〝カーラ=川〟]
そして、ティンヌカーラの流れのように枝から下向きに咲き、星のカタチのような5枚の白い花びらをつける〝エゴノキ〟も、この旅でひと足早く見つけることができた。

本州よりも多くの星が見られる沖縄の夜空。
かつて島の人々が満天の星空を見上げて紡いだ〝ティンヌカーラ〟という沖縄の言葉を知ることができて、
「最近ね、ティンヌカーラって言葉好きなの」
ということは、頭の中が小学生なのがバレないように心の中にしまっておこう。
ライター
まちこ